宿命のセンター・松井珠理奈
前田敦子の卒業後、シングルが発表されるたびに、センターは誰がやるかという話題で持ちきりだった。
特にSo Long!は、披露直前までセンターが公表されず、どきどきしながらテレビの前で正座待機していたのを覚えている。
あの時、歌番組で披露された際には、渡辺麻友・島崎遥香・松井珠理奈の変則トリプルセンターだという声も上がった。(実際にはセンターは渡辺麻友)
あの辺りの時期から、“次世代”という言葉が頻繁に使われるようになった。そして珠理奈も、次世代センター候補として名が挙がっていた。
AKB48タイムズ(AKB48まとめ) : 【AKB48・SKE48】まゆゆ(渡辺麻友)、ぱるる(島崎遥香)、じゅりな(松井珠理奈)に共通する事 - livedoor Blog(ブログ)
かつての2chで、こんな言葉が書かれていた。
渡辺麻友は革命のセンター
島崎遥香は運命のセンター
松井珠理奈は宿命のセンター
この文章を見た時、当時の状況を上手く捉えているなと感じた。当時、次世代の筆頭は渡辺麻友だった。前田敦子が卒業したAKBはどうなるのか、東京ドーム公演の夢を実現したAKBはどこへ向かうのか。AKB48第2章へ向けて舵取りを任された次世代、革命のセンター。
じゃんけん大会で優勝し、センターの座を手に入れた島崎遥香。ゴリ推しだと罵られているが、彼女はなるべくしてセンターになった、運命のセンター。
そして、前田敦子とのWセンターで衝撃デビューを果たした松井珠理奈。幼いながらSKEのセンターを張り、AKBの次世代センターとして期待された、宿命のセンター。
「前世から定まっている運命」「避けることも変えることもできない運命的なもの」。
贔屓目かもしれないが、珠理奈はなるべくしてセンターになったアイドルだと思う。センターは、一度経験して二度とやりたくないと感じるか、やみつきになるかのどちらかだと思う。9年間背負い続けてきたセンターという重圧。それと同時に、彼女のセンターへのこだわりや、執着心。
いい意味で、彼女はセンターに取り憑かれている。捉え方によっては呪いとも言える“宿命”を彼女は背負い続けている。
SKEのセンターとして、AKBの次世代センターとして、人によっては重圧や批判で潰されてしまいそうな使命を自分のモノにし、今もなお上を目指し続けている。運命や宿命を味方につけ自分のエネルギーの一部にしてしまう力は、推しながらあっぱれだ。
2chで見つけた言葉がとても気に入っていたので話したかっただけです。
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