【ゼロポジ公演感想】“世代”交代にこだわる意味はあるのか
TBSで放送された「SKEドキュメント 受け継がれる誇り〜ゼロポジ公演の舞台裏〜」を観た。私は現場には行っていない。バカ正直に名古屋の一回目公演だけ投げ、あっけなく落選した。
なので、今回の放送を非常に楽しみにしていた。番組名が発表された時、「ああ、世代交代メインか」と思った。人気が自然とベテランから若手に移っていけばいいのだけれど、なかなかそうはいかない。推しである珠理奈だって、加入時の猛プッシュがなければ今どんなポジションにいたのかわからない。もちろん、もっと上に行っていたかもしれないし、もう48グループにはいなかったかもしれない。
個人的には、“世代”という括りで循環させようとすることが間違っているんじゃないかなあと思う。抗えない年齢で壁をつくられてはどうしようもない。長年下支えしてきたメンバーが報われないことが目に見えている。別に今からかおたんが大ブレイクしたっていいし、ちゅりがセンターになったっていいじゃない。だからといって、じゃあ何が正しいんだと聞かれても答えに窮するのだけれど。
SKEのいいところは、ここでベテランメンバーが「じゃあこれからはSKEを支えていこう」と思うのではなく、「私だってまだまだ上を目指している」「若手には負けない」と闘志を燃やせるところだと思う。みんなが現場の最前線で戦い、少しでも前に行こうとする。
「上がどかないから若手が成長しない」という意見をよく聞く。当たり前だけど、順番がくるのを待っているグループは上が抜けた瞬間に終わる。
長々と愚痴をこぼしてしまったが、世代交代に関して私はこういう意見を持っているため、番組名を見てなんとなく気乗りしなかった。しかし、今日の夜中にリアルタイムで番組を見て「SKE最高」と高速手のひら返しを行うはめとなった。
賛否あるかもしれないけれど、私は昔からこの「足引っ張るなら出るな」と言わんばかりの空気好きです。全体で厳しく言いつつも、一人一人には優しく声をかけているところが上手いなって思う。
振り入れを完璧にしたかおたんが無双していたのが個人的に笑えた。
私が考えていた世代交代メインというより、昔からあるSKE魂の継承がメインテーマとなっていた感じがする。ポジションだけの交代ではない。“あの時”のSKEを知るメンバーが次世代に魂を受け継いでいく。パフォーマーとしての在り方、ステージに立つにあたっての心意気。魂の受け継ぎを垣間見れた気がする。
次世代センターを取り合うのではなく、若手もベテランもみんなが同じセンターポジションを奪い合える環境があり続けて欲しいと切に願う。
メンバーみんなが幸せになってほしいなっていうはなしでした。