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松井珠理奈と大声ダイヤモンド

2008年10月22日は、『大声ダイヤモンド』の発売日だった。

ameblo.jp

珠理奈にとって、そしてファンにとっても思い入れ深い一曲。

リクアワやコンサートで大声ダイヤモンドのイントロが流れると、「歌い出しは珠理奈であってほしい」といつも願っていた。

「大声で叫べば、ダイヤモンドになる」

あいかわらず秋元さんは洒落たコピーをつけるなと思った。ダイヤモンドの石言葉は、「変わらぬ愛」「純潔」「至宝の輝き」「永久不変」。地球上で最も硬い鉱物であるため、「壊れることのない変わらぬ気持ち」といった意味があり、婚約指輪にもよく使われる。

「声に出せば、変わることのない強い意志となる」

このコピーには、そんな想いが込められているんじゃないだろうか。

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このコピーと歌詞に繰り返し描かれた、「素直になって好きを伝えよう」というメッセージを、彼女はずっと胸に刻み続けた。

自分の目指す場所、ファンへの感謝の気持ち、悔しさ、悲しさ。彼女が喜怒哀楽すべての感情を伝えるようになったのは、最近のような気がする。幼い頃は、賑やかそうに見えて、自分の感情に関しては寡黙な人だった。負けず嫌いは発揮していたけれど、心の奥底の気持ちはあまり出さなかった。

これは私の憶測にすぎないが、まだメンバーが目指す明確な目標がセンターしかなかった時代に、デビューと同時にセンター抜擢。幼いながらAKBの選抜常連となった。心無い人はその事実を“ゴリ推し”と罵った。きっと彼女の中には、「恵まれている環境にいる自分が弱音を吐いてはいけない」という気持ちがあったのかもしれない。ファンは恵まれた環境だけが彼女を取り巻いていたわけではないことは知っているが。

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いつからだろう。何かがきっかけで、彼女は自分の中の悔しさをさらけ出すようになった。

“次世代”の括りから外れ、大して歳の変わらない“次世代”が自分の前に立つその悔しさを、最後まで先輩を越せなかった自分の不甲斐なさを、センターへの不安を、すべてを伝えるようになった。

そして、彼女が1位という明確な目標を発信するようになった。もう何年言い続けてきたかわからない。「無理なんじゃないか」という思いがよぎったこともあるはずだ。それでも、彼女は諦めていない。

自分を信じ、ファンを信じ、ダイヤモンドのように強く変わらぬ意志を叫び続けている珠理奈の想いに、来年こそは応えなければいけない。

「大声で叫べば、ダイヤモンドになる」

彼女の想いが凝縮されたこの言葉の正解を証明するために。

 

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