すたまっく

オタクがオタクらしくオタクだからこそできることを模索しています。

松井珠理奈と渡辺麻友

まゆゆが卒業する。

松井珠理奈と渡辺麻友と聞いて、思い浮かべるものはなんだろう。

beginnerやUZA、マジすか学園を思い出すオタクもいるかもしれない。

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年齢とキャリアのギャップに苦戦し、グループの世代交代に翻弄されたのは、この2人だと思う。AKB48が世間的に大ブレイクした2009-2010年、メディア露出の大チャンスは、年齢により出演を制限せざるを得なかった(しかもどちらの早生まれ)。

神7と呼ばれた選抜上位メンバーの卒業が相次ぐ中、“次世代センター”の筆頭が珠理奈とまゆゆだった。2人への期待は、beginnerの特別ver.やSo long!のMVにも表れている。

「攻める者たち、守る者たち」をテーマに撮影された真夏のSounds good!のMVでは、“攻める者”のセンターに2人がいた。

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松井珠理奈と渡辺麻友。2人はAKB48の過渡期を支えた次世代エースだった。

前田敦子の卒業後、最初に謳われた世代交代という荒波に揉まれ続けた2人。

思い返してみると、舞台に2人が並んで立つことは意外と多かったように感じる。

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松井珠理奈と松井玲奈、指原莉乃と渡辺麻友のように表立って世間に報じられることはほとんどなかったけれど、ともにAKB48の未来を引っ張った戦友のような存在だと勝手に思っている。年齢とキャリアのギャップから、グループの流れに上手に乗ることができなかった面もあった。全盛期には、若手として恵まれている環境にもいたが、必ずしもいいことばかりではなかったはずだ。

お互いの悩みを打ち明け合うような関係には見えないけれど、お互いに共通する立場があったのではないかと思う。

珠理奈は昨日のモバメには「Wセンターがやりたかった」と綴られていた。確かに、シングル曲でのWセンターは叶わなかったが、2人には48グループの未来を見せてもらえた。誰もがAKB48の第2章への道を模索している時の希望であり、光だった。

そんな48の希望だった1人が今日、卒業コンサートを終えた。

まゆゆ卒業おめでとう。 

松井珠理奈の努力の才能

芸能人やアスリートへの評価として、“努力か才能か”という基準がある。

そしてその“努力家”も、2つのタイプに分かれる。

学生時代を振り返ると、確かに短期集中でテストを乗り切る人とコツコツ少しずつやり続ける人がいた。努力家は、“集中の努力”か“継続の努力”のどちらかになる。

珠理奈には、アイドルとしての才能がある。人を魅了する、人を惹きつける力は天性のものだと思う。同時に、SKEとAKBの2グループを兼任し続け、単純計算で他メンバーの倍のスケジュールで動いていた彼女のパフォーマンスの質が落ちないのは、頭の良さもあるが、努力によるものだ。

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結論から言うと、どちらの努力も持ち合わせているような気がするが、その中でもスポット的な努力の才能は群を抜いて優れていると思う。この才能は、兼任によって培われた才能だ。

デビュー当初から、SKEとAKBという2つの時間軸で活動していた彼女は、どちらの練習やリハに十分に参加できていなかった。限られた時間の中で、パフォーマンスを仕上げている珠理奈には、短期間に圧倒的な集中力で課題を乗り切ってきた。

小嶋陽菜の特別公演、インフルエンザで欠席した峯岸みなみのポジションを前日深夜に覚え 、一部出演予定だった公演にフル出演した。振り入れに関しては、Escapeを最速で覚えたりと、瞬間的な集中力が高い人だなと思わされる。そういった面からも、スポット的な努力の才能が垣間見える。

以前W松井の話をしたが、松井玲奈は継続的な努力の才能が優れていると思う。後ろ隅のポジションから、自分にできることをコツコツと行い、センターにまで上り詰めた。この2人は努力の形も正反対だ。

 

珠理奈の振り入れの速さ半端ないなって話でした。

 

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宿命のセンター・松井珠理奈

前田敦子の卒業後、シングルが発表されるたびに、センターは誰がやるかという話題で持ちきりだった。

特にSo Long!は、披露直前までセンターが公表されず、どきどきしながらテレビの前で正座待機していたのを覚えている。

あの時、歌番組で披露された際には、渡辺麻友・島崎遥香・松井珠理奈の変則トリプルセンターだという声も上がった。(実際にはセンターは渡辺麻友)

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あの辺りの時期から、“次世代”という言葉が頻繁に使われるようになった。そして珠理奈も、次世代センター候補として名が挙がっていた。

AKB48タイムズ(AKB48まとめ) : 【AKB48・SKE48】まゆゆ(渡辺麻友)、ぱるる(島崎遥香)、じゅりな(松井珠理奈)に共通する事 - livedoor Blog(ブログ)

かつての2chで、こんな言葉が書かれていた。

渡辺麻友は革命のセンター

島崎遥香は運命のセンター

松井珠理奈は宿命のセンター

この文章を見た時、当時の状況を上手く捉えているなと感じた。当時、次世代の筆頭は渡辺麻友だった。前田敦子が卒業したAKBはどうなるのか、東京ドーム公演の夢を実現したAKBはどこへ向かうのか。AKB48第2章へ向けて舵取りを任された次世代、革命のセンター。

じゃんけん大会で優勝し、センターの座を手に入れた島崎遥香。ゴリ推しだと罵られているが、彼女はなるべくしてセンターになった、運命のセンター。

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そして、前田敦子とのWセンターで衝撃デビューを果たした松井珠理奈。幼いながらSKEのセンターを張り、AKBの次世代センターとして期待された、宿命のセンター。

前世から定まっている運命」「避けることも変えることもできない運命的なもの」。

贔屓目かもしれないが、珠理奈はなるべくしてセンターになったアイドルだと思う。センターは、一度経験して二度とやりたくないと感じるか、やみつきになるかのどちらかだと思う。9年間背負い続けてきたセンターという重圧。それと同時に、彼女のセンターへのこだわりや、執着心。

いい意味で、彼女はセンターに取り憑かれている。捉え方によっては呪いとも言える“宿命”を彼女は背負い続けている。

SKEのセンターとして、AKBの次世代センターとして、人によっては重圧や批判で潰されてしまいそうな使命を自分のモノにし、今もなお上を目指し続けている。運命や宿命を味方につけ自分のエネルギーの一部にしてしまう力は、推しながらあっぱれだ。

 

2chで見つけた言葉がとても気に入っていたので話したかっただけです。

 

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オタクは「好き」「楽しい」「最高」だけ言えればいい

いつかの記事で、オタクの行動は良くも悪くも推しの印象に影響するという話をした。 

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推しは何もしていないのに、オタクの言動によって見る目が変わってしまう。「◯◯推しが他メンを叩いていた」「やたらメンバーに厄介する◯◯推しがいる」。自分自身が咎められるだけでなく、批判には必ず推しの名前がついてしまう。オタク本人は名前も顔も出さずにノーリスクのつもりで叩いているのかもしれないが、そのダメージを受けるのは名前も顔も世間に晒している推しだということを忘れてはいけない。

「あなたが打った銃弾を食らっているのはあなたの推しですよ」と教えてあげたい。

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イベント事のあとに、必ずいちゃもんを付ける人がいる。

「セットリストが微妙」だとか、「音響が云々」だとか。人によって感じ方は様々だし、文句を言うことが絶対悪というわけでもない。

私は細かいところに目が行かない。わけのわからない言い回しで小難しく色々書いているけれど、実際のライブ後の感想はいつも「最高」だし、推しが何をしても「可愛い」だし、メディアに出た感想も「好き」しかつぶやけない語彙力なしの超能天気過保護オタクだ。私の中では、このスタイルが1番気楽で楽しい。

たぶん、オタクはボキャ貧でいるくらいが1番楽しいと思う。

私はアイドルをプロデュースしたことも、アイドルになったこともない。あちら側の世界の事情なんて何一つ理解できない。だからこそ、オタクとしての目線でしか物を言えないし、オタクができることなんて、推しを応援することしかない。何があっても推しの味方でいることしかできない。厳しいことを言うのはあちら側の大人の役割だ。

推しがなにをしても、ファンだけは「よかったよ」と言ってあげる存在にならなければいけないと私は思う。

 

気楽にいこうよっていう話でした。

 

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松井珠理奈と大声ダイヤモンド

2008年10月22日は、『大声ダイヤモンド』の発売日だった。

ameblo.jp

珠理奈にとって、そしてファンにとっても思い入れ深い一曲。

リクアワやコンサートで大声ダイヤモンドのイントロが流れると、「歌い出しは珠理奈であってほしい」といつも願っていた。

「大声で叫べば、ダイヤモンドになる」

あいかわらず秋元さんは洒落たコピーをつけるなと思った。ダイヤモンドの石言葉は、「変わらぬ愛」「純潔」「至宝の輝き」「永久不変」。地球上で最も硬い鉱物であるため、「壊れることのない変わらぬ気持ち」といった意味があり、婚約指輪にもよく使われる。

「声に出せば、変わることのない強い意志となる」

このコピーには、そんな想いが込められているんじゃないだろうか。

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このコピーと歌詞に繰り返し描かれた、「素直になって好きを伝えよう」というメッセージを、彼女はずっと胸に刻み続けた。

自分の目指す場所、ファンへの感謝の気持ち、悔しさ、悲しさ。彼女が喜怒哀楽すべての感情を伝えるようになったのは、最近のような気がする。幼い頃は、賑やかそうに見えて、自分の感情に関しては寡黙な人だった。負けず嫌いは発揮していたけれど、心の奥底の気持ちはあまり出さなかった。

これは私の憶測にすぎないが、まだメンバーが目指す明確な目標がセンターしかなかった時代に、デビューと同時にセンター抜擢。幼いながらAKBの選抜常連となった。心無い人はその事実を“ゴリ推し”と罵った。きっと彼女の中には、「恵まれている環境にいる自分が弱音を吐いてはいけない」という気持ちがあったのかもしれない。ファンは恵まれた環境だけが彼女を取り巻いていたわけではないことは知っているが。

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いつからだろう。何かがきっかけで、彼女は自分の中の悔しさをさらけ出すようになった。

“次世代”の括りから外れ、大して歳の変わらない“次世代”が自分の前に立つその悔しさを、最後まで先輩を越せなかった自分の不甲斐なさを、センターへの不安を、すべてを伝えるようになった。

そして、彼女が1位という明確な目標を発信するようになった。もう何年言い続けてきたかわからない。「無理なんじゃないか」という思いがよぎったこともあるはずだ。それでも、彼女は諦めていない。

自分を信じ、ファンを信じ、ダイヤモンドのように強く変わらぬ意志を叫び続けている珠理奈の想いに、来年こそは応えなければいけない。

「大声で叫べば、ダイヤモンドになる」

彼女の想いが凝縮されたこの言葉の正解を証明するために。

 

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集団の中で踊る珠理奈が輝いている

珠理奈は長い間ソロ曲がなかった。

彼女もソロ曲がほしいと度々言っていたし、オタクとしても圧倒的な代表曲があるのは嬉しい。でもなんとなく、珠理奈はソロで踊っているよりメンバーを背負って真ん中で踊っている方が映えるなと思った。

『赤いピンヒールとプロフェッサー』も、ダンサーを引き連れて踊っている時のパフォーマンスが一番好きだ。もちろん、ソロダンスとかも好きだけれど。

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集団の中での珠理奈のダンスパフォーマンスは、気持ちが乗っているのがいい。Wセンターを組めばライバル心を、後輩を引き連れて踊れば責任を、仲間を見送る時は感謝を。ともに踊る仲間への気持ちをうまくパフォーマンスに乗せているなと感じる。

スポットライトが似合う、真ん中で輝けるのは天性だと思う。努力のセンターであることは間違いないけれど、天性のセンターであることも間違いない。

いつも色んな気持ちを背負ってステージに、真ん中に立っている。

アンナ先生が振付を担当したダンスによく組み込まれているのが、歌い出しかサビ前でセンターが後ろから0ポジションに一気に駆け上がってくるポジション移動が好きだ。エースの貫禄というか、バレーでいうバックアタックのような「きたか!」みたいな爽快感がある。…余計にわからないかもしれない。

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SKEの振付は、ポジション移動が多く、センターが0ポジションにいないことが多いけれど、魅せるところでしっかり魅せるようになっているなとリズム音痴ながらに思う。

あちこちに移動して、サビの時にはバーンと真ん中で踊る。珠理奈は集団の中でより輝く存在だ。やっぱり、卒業してもユニットを組んでダンスを続けてほしいなと思う。

 

集団の中にいる珠理奈がめちゃくちゃ映えるって話でした。

 

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松井珠理奈の肩書き…アナザースカイを見て

昨日、小嶋陽菜が出演するアナザースカイを見た。

www.excite.co.jp

AKB在籍時からゆるい雰囲気を醸し出していて、バラエティではバカキャラみたいな立ち位置のことも多かったけれど、なんだかんだ頭のいい人だなと常々思う。

物事を客観的に見ているし、番組で語っていたように、次にやりたいことも明確に言葉にできている。頭の中ではなんとなくわかっていても、自分の考えを人に伝えることって難しいと思う。こじはるはそういうハードルも難なく越えている。この人は本当に天才だと思う。

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珠理奈の良さは“ギャップ”だという話を何度もしているけれど、こじはるの良さの一つも“ギャップ”だと思う。普段のゆるふわな雰囲気からかけ離れたクレバーな内面にとても魅せられる。

アナザースカイでこんなことを語っていた。

 

「肩書きを決めずに、その時の自分の感情を大切にしていきたい」

48グループを卒業した後、メディアでどう紹介されるかというのは、本人たちも気にしていることだと思う。“元SKE48”“元AKB48”といった肩書きをいかに早く捨てることができるか。オタクからしたら少しさみしいことだけど、卒業後の飛躍のためには大切なことだと思う。松井玲奈が卒業した後、バラエティで“女優”と紹介されるのは、さみしくもあったけれどやはり嬉しかったから。

ふと、珠理奈は卒業後、どんな肩書きで勝負したいと考えているのだろうと思った。

珠理奈は昔から、SKE48という肩書きに異常にこだわっていた。AKBシングル選抜の常連になっても、チームKと兼任になっても、AKB48としてのステージでも、SKE48という肩書きだけは絶対に手放さなかった。それが珠理奈のSKE48への愛であり、情熱だった。

そんな彼女が、“SKE48”の次に選ぶ肩書きは何だろう。

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小中学生の頃は、「歌って踊って芝居もする人になりたい」と言っていた。18歳になり、演技の仕事が増えてきてから、彼女の公式プロフィールには「女優」という文字が躍り出た。

歌もダンスも演技もやりたいと言っていた幼い頃は、「一つに絞って世間に自分のイメージを植え付けた方がいいんじゃないか…」なんて夢のない大人の考えを持っていたが、今になって、卒業しても全部やってほしいなと思うようになった。

珠理奈のダンスパフォーマンスは人を惹きつける力があるし、大人になるにつれて洗練されていく無限の可能性を秘めた表現力を、これからももっと見ていたい。演技だけでなく、歌やダンスなど様々な表現方法で。

個人的な願望だけれど、卒業後にDiVAの卒メンとかもしくは赤ピンダンサーズでダンスユニット組んで活動してくないかなあと思っている。

推しの贔屓目かもしれないが、珠理奈は表現者としての才能があると思っている。特にダンスは引き込まれるものがある。最近は作詞にも挑戦した。

もちろん、女優としての松井珠理奈にもとても期待しているし興味がある。でもやっぱり今までみたいに色々な表現方法を駆使して人を魅了していってほしいなと思う。

 

こじはるみたいに、珠理奈にも肩書きにとらわれず色々なことに挑戦していってほしいなという話でした。

 

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